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Cīvis rōmānus sum(、「私はローマ市民である」の意)は、マルクス・トゥッリウス・キケロのの一文である。 ローマ共和国内ではこの成句を言えば安全が保障されるという。新約聖書の使徒言行録によれば、パウロは逮捕されて拷問を受けるとき、ローマ市民としての権利を主張したため、パウロがローマへ連行されるまで中断しなければならなかった〔使徒行伝第22章参照。〕 。 このように、Civis romanus sumという成句は文字そのままの意味以上に「どこにいようとも、ローマ国家の庇護を受ける」「ローマ市民としての誇り」などの意味も持ち、さまざまな演説で引用された。 1850年6月25日、イギリス首相パーマストン子爵はドン・パシフィコ事件をめぐっての答弁でこの成句を引用した。 1963年6月26日、第35代アメリカ合衆国大統領、ジョン・F・ケネディが西ベルリンで行った演説「Ich bin ein Berliner」でこの成句を引用した。 1994年3月31日、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のサラエヴォ包囲の最中、アメリカ合衆国国連大使を務めるマデレーン・オルブライトはこの成句をもじって、「私はサラエボ市民だ」と演説した〔Albright, Shalikashvili Signal U.S. Ties to Bosnia 、2016年2月29日閲覧。〕。 == 関連項目 == * Ich bin ein Berliner 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Civis romanus sum」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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